給湯器を修理・交換するまえに自分でできる「セルフチェック」をしてみよう!

2017/12/05

 

冬の時期には、朝方の冷気が身体に堪えることから朝のシャワーがちょっとだけ億劫になってきますよね。

そんな時に、まさかの「給湯器の故障!?」といった状況に陥ると、もう朝からゲンナリしてしまいますし、冷水だけではシャワーを浴びるどころでもありません。

私たちの生活に欠かせない住まい設備である給湯器ですが、場合によっては何らかの故障が原因で「お湯が出てこない」、「温度の上がり下がりが激しい」、「使おうとすると変な音がでてくる」など、さまざまな問題が発生することがあります。

そういった時には、すぐに「給湯器の修理」や「給湯器の交換」が必要になる場合もありますし、給湯器の状態によってはちょっとした対処法を実践するだけで簡単に通常どおり給湯器が使えるようになる場合もあります。

だからこそ、給湯器を修理や交換をするまえには、日頃から自分でできる「セルフチェック」を行うことが大切です。

それでは早速、今からでもできる「給湯器のセルフチェック」のポイントをいくつか見ていきましょう。ちょっとした対策を施しても問題が解決しないといったときには、早いうちに専門の修理業者にお願いして修理や新しい給湯器への買い替えを検討しましょう。

 

 

目次

自分でできる簡単な給湯器のセルフチェック
・故障の前触れ?給湯器のセルフチェックをしてみよう!
・エラーをチェックして故障原因を突き止める!

 

 

自分でできる簡単な給湯器のセルフチェック

給湯器の寿命は「およそ10年」とされているため、使い始めてから長いあいだ使っている場合にはそろそろ買い替えの時期が近付いているかもしれません。

ただし、目安となる寿命を迎える前の段階で、「何だか給湯器のようすがおかしい」、「不具合が生じているようだ」と感じた時には専門業者にお願いして修理をしてもらえば、今までどおり快適に給湯器を使うことができるでしょう。

以下でご紹介する自分でできる簡単な給湯器のセルフチェックを覚えておくことで、普段シャワーやお風呂、それにキッチンでお湯を使うときにも何気ない給湯器のちょっとした変化にも気付きやすくなるはずです。

 

故障の前触れ?給湯器のセルフチェックをしてみよう!

毎日のように使う給湯器が「何だか調子が悪いな」と感じたときには、もしかすると故障の前触れ、またはすでに一部の部品が破損している可能性が高いです。

とはいえ、このような「給湯器を使ってもお湯がでない」、「温度が安定しない」、「リモコンが作動しない」といった問題は、給湯器の状態によっては簡単な作業を行うだけで問題を解決できることがあります。

 

セルフチェック(1)お湯がでない

「お湯がでない」といった給湯器の異常は、早い段階で故障を見つけるために必要なセルフチェックの一つです。

一日に何度も使っていたにも関わらず、日によってお湯が出てこなかったり、お湯の量がマチマチだったり、お湯を出しても勢いが全然なかったりという些細な変化は決して見逃すことができない給湯器から出されるサインです。

 

まずは対処法を試してみる・・・

セルフチェックをしたときに、給湯器からお湯が出ないという問題に気付いたときには「元栓」が閉じている可能性があります。

とくに、ガスを熱源として用いるガス給湯器の場合は、ガスの元栓、水道の元栓が開いていないと使えません。長時間住まいを空けておくようなケースでは、外出まえにガスや水道の元栓を閉めておくことがあります。

長いあいだ使っていなかった給湯器を久しぶりに稼働するときには、事前にガスや水道の元栓が開いているかを確認しておく必要があります。

 

セルフチェック(2)お湯がでない・その二

冬の時期にお湯がでないと本当に困りますよね。お風呂に入れないのはもちろん、シャワーも冷水では風邪を引いてしまうので絶対に避けたいところです。

お湯がでないという問題は、給湯器の中でも特に多いトラブルの一つです。給湯器本体が故障している場合もあれば、セルフチェック(1)のような些細なことが原因でお湯がでない場合があります。

また、お湯がでないといったトラブルが発生しやすいのが「冬」というのも何だか気になりますよね。

冬の時期にお湯がでないといったトラブルが多く発生する原因、それは急激な寒さが原因で屋外に設置している給湯器が「凍結」してしまう可能性が高いからです。

 

まずは対処法を試してみる・・・

寒さが厳しい地域では、屋外に設置した給湯器が凍結してしまう可能性があります。

そのため、給湯器が凍結してしまったときには何かしらの対処法を試みる必要があります。

屋外に設置されている給湯器ですので、水に濡れても大丈夫なように防水対策は取られています。凍結した給湯器に熱湯をかけることで氷を溶かし、作動できるようにするといった対処方法を取り入れる方も多いようです。

でも、場合によってはこれが原因で給湯器の故障を酷くさせてしまったり、最悪の場合は氷が溶けても使えなかったりというリスクもあるので注意が必要です。

給湯器の凍結問題を解決するためには、何よりも「凍結しないような対策をする」ことが大切です。凍結しやすい地域の場合は、給湯器が凍結しないように配管に保温材を設置するということが効果的です。ホームセンターなどで市販されている保温材もありますし、専門業者に依頼をして保温材を設置してもらうのもおすすめです。

 

セルフチェック(3)排気口まわりをチェックする

給湯器の「排気口まわり」をチェックしてみると、給湯器に何らかの異変が起きていることに気づくかもしれません。

たとえば、排気口の近くが黒い汚れが付いているような場合や、外装に穴が空いているような場合には「不完全燃焼」といったトラブルが生じている危険性があります。

そのほか、給湯器を使ってお湯を作ったときに煙が出てきたり、変な臭いがしたりというときにも不完全燃焼や、何らかのトラブルが生じている可能性があるので注意が必要です。

 

不完全燃焼が原因の場合はとにかく業者に連絡・・・

排気口まわりに黒いススが付いていたり、外壁に穴が空いてしまったりという問題は不完全燃焼が原因の場合が多いようです。

給湯器から煙がでていたり、黒い汚れが付いていたりというときには、不完全燃焼の可能性を疑って早急に対処するようにしましょう。

不完全燃焼の問題をそのまま放置してしまうと、より人体に有害な一酸化炭素を発生させてしまうリスクが高まりますし、場合によっては呼吸困難に陥ってしまい調子が悪くなったりする可能性があるので注意が必要です。

ガスや水道の元栓を調節するだけで解決できる問題であれば良いのですが、不完全燃焼が原因で起きている給湯器の問題に対しては、自分で対処するのはとても危険です。これらの問題を解決するためには、必ず給湯器の修理や交換を専門にしている業者に依頼をして、適切な処置を受けるようにしましょう。

最近では、給湯器の不完全燃焼を防止するための装置が付いている給湯器も増えています。そのため、すでに寿命の目安である10年ほど同じ給湯器を使っているご家庭では、この機会に不完全燃焼防止装置が付いている給湯器への買い替えをおすすめします。

 

エラーをチェックして故障原因を突き止める!

一般的によく使われる給湯器の多くには、遠隔操作も可能なリモコンが設置されています。

そのため、お風呂場とキッチンのどちらにもリモコンを設置することで、どこからでもお風呂に給湯できますし、残り湯を温めて追い焚きをすることもできます。

給湯器の異常もすぐに発見できる最も簡単なセルフチェックの方法が、このリモコンです。

給湯器に何らかの問題が生じるとリモコンの表示板に「エラー」という文字がでてきます。

リモコンに書かれるエラーの文字には、同じく「エラーコード」が記載されます。

エラーコードは、機械や器具などにエラーが生じたときに表示される番号のことを指します。各メーカーの取扱説明書やホームページなどを調べれば、エラーコードの内容を確認することができます。故障内容を確認すれば自分で対処できる問題か、または専門業者に依頼をして修理してもらう問題であるかを判断できるはすです。

 

 


まとめ

今回は、給湯器のなかでも簡単にセルフチェックできる「お湯がでない」、「排気口まわりの異常」などのトラブルを中心に対処法などをご紹介しました。

このほかにも、給湯器ではよくある水漏れやお湯の温度がマチマチで安定しない、変な音が鳴るなど、さまざまな問題が生じる場合があります。

このような問題が発生したときでも、まずは焦ることなく給湯器のリモコンに表示されたエラーコードの内容を確認してみましょう。また、毎日のように給湯器を使うようになるので、何かいつもとは違うといった問題に気づいたときには早めに給湯器を修理に出しましょう。

さらに、定期的に業者にメンテナンスをお願いしておけば給湯器が突然使えなくなるといったリスクを最小限に抑えることができるので、日頃から適切な対処を行うことで大きな問題をできるだけ解消しておきましょう。

タイトるんるん