用語集

  • エラーコード

    機械や器具などにエラーが生じたときに表示される番号のことを「エラーコード」といいます。

    エラーコードはあらかじめ種類が分けられているため、どういった内容のエラーであるかは各メーカーの取扱説明書やホームページなどに詳しく記載されています。

    給湯器を操作できるリモコンには何らかの異常が発生するとエラーコードが表示される設定になっているので、まずはエラー内容を確認したうえで適切な対処を行うことが大切です。

    音声ナビ機能(おんせいなびきのう)

    給湯器に付いた機能の一つである「音声ナビ機能」は、自動の湯はりや追い焚きの機能を使ったときに、一定の水位や温度に到達したときに音声ナビが完了したことを教えてくれるといった機能です。

    音声ナビが付いたリモコンを浴槽とキッチンどちらにも設置することで、自動機能が完了したときにもすぐに自動音声がお知らせしてくれるのでとても便利です。

    オートタイプ

    「オートタイプ」は、フルオートタイプとは違って全ての機能が自動というわけではありません。

    オートタイプの機能は、基本的には湯はりから始まり、追い焚きや保温までの機能に関しては自動になりますが、「たし湯」に関しては自分で操作する必要があります。

    通常の自動ボタンを押して追い焚きをすると、浴槽に残っている湯の量によっては追い焚きにより水位が高くなったことが原因でお湯が溢れ出してしまうリスクがあるので注意が必要です。

    エコキュート

    電気給湯器の一つの一つとして人気を集めているのが、「エコキュート」という電気温水器です。

    電気と室外の温度を活用してお湯を沸かすというシステムのエコキュートは、オール電化住宅では欠かせない設備の一つであり、省エネにも高い効果があるとされる給湯器です。

    ヒートポンプ技術を使って沸かすタイプの給湯器は、断水時にも水を非常用として使うことができる、機能が異なる製品がさまざまなメーカーから販売されているといったメリットがあります。

    尚、万が一故障してしまった場合には、メーカーや専門業者に依頼をして修理をしてもらう必要があります。

    オール電化(おーるでんか)

    住宅内のさまざまな設備をガスではなく、電気によってまかなうことを「オール電化」といいます。

    オール電化住宅では、エコキュート(自然冷媒ヒートポンプ給湯機)という名称の電気給湯器が多く用いられています。この給湯器は、空気の熱を利用することでお湯を沸かす仕組みを備えています。もともとは省エネや電気代を削減することを目的に多く用いられてきましたが、最近では非常用の貯水や貯湯としての役割も大きな魅力として注目されています。

    追い焚き(おいだき)

    お風呂のお湯が一度冷めてしまったときに新たにお湯を足すのではなくて、もう一度冷めたお湯を沸かして使うことを「追い焚き」といいます。

    大量の水を入れ替えるには時間がかかりますし、水道代も高くなります。そのため、冷めてしまったお湯を再利用するための追い焚き機能はとても便利です。最近では、お湯の温度が一定まで下がったときや、お風呂に張ったお湯の水位が下がったときに自動で追い焚きや水量を戻す機能が付いている浴槽もあります。

    エラー

    「エラー」は、誤りや間違い、失敗、失策という意味がある言葉です。

    給湯器を使っていると、何かしらの原因がもとにリモコンにエラーコードが表示されることがあります。給湯器のエラーコードは、販売元メーカーにより表記が異なります。リモコンにエラーコードが表示されたら、何かしらの不具合が給湯器に生じている可能性があります。コードの意味を確認することで故障内容を確認し、それらの問題を解消するためには早急に修理に出すなどの対策が必要です。

    ウォーターハンマー現象(うぉーたーはんまーげんしょう)

    キッチンや洗面台、浴室、それに給湯器や洗濯機など、水道を使う機器の蛇口を開閉したときに「ゴン!」、「ドン!」といったような音がでる現象のことを「ウォーターハンマー現象」といいます。

    水撃作用とも呼ばれるこの現象は、配管内の圧力が瞬間的に停止されることで急上昇して起こるとされています。蛇口を閉めたときに配管内の水圧は行き場を失ってしまい、それにより圧力が高まり結果的に配管を振動させて音を引き起こします。

    このような急激な配管内の圧力の変化は、給湯器のセンサー機能に破損させる原因にもなります。そして、最悪の場合は漏水や水道管の破裂を引き起こす危険性もあるので注意が必要です。

    ウォーターハンマー現象を防ぐためには、「勢いよく蛇口を閉めないようにする」、場合によっては「水撃防止器を設置する」といった対策が有効です。

    飲用(いんよう)

    「飲用」とは、飲むのに用いることを指します。

    水を供給するための装置である給湯器は、お湯が飲用として使えるだけの水道法の水質基準に合格していなければ販売することができません。そのため、販売されている給湯器で水道水を用いて使用していれば、そのお湯は飲用として飲むことができるとされています。ただし、給湯器の中に長時間残っていた水や一日の初めに出るお湯は飲用としては使用せず、雑用水として使うようにします。

    インターホン

    住宅の室内などに取り付ける専用の電話機能のことを「インターホン」といいます。

    給湯器にはインターホン機能が付いている機器もあり、台所と浴室などにそれぞれ設置することで違う空間にいながら話をすることができます。

    井戸水(いどみず)

    水を注入するために地面深くに掘った井戸から汲み上げた水のことを「井戸水」といいます。

    水道水のとの違いは、不純物を取り除くための水の処理が加えられているかどうかです。給湯器を使うときに井戸水を使用すると、水質によっては給湯器の配管部分に異物が付着してしまい、それが原因で腐食を起こし故障してしまうことがあります。そのため、井戸水を使いたい場合には、井戸水に対応した給湯器を使用します。

    イグナイター

    点火装置のことをいいます。

    長年使っていた給湯器がいきなり付かない、着火不良というエラーが生じているときには「イグナイター」の不良が原因である場合があります。

    イグナイター不良の場合には、新しいパーツに交換する必要があります。新しいイグナイターに交換してもなお調子が悪いときには、ほかの部分の修理や部品交換が必要になることもあるので、早めに修理業者に依頼をして部品交換や安全点検をしてもらうことをおすすめします。

    安全弁(あんぜんべん)

    ガスや蒸気などを用いる機器や配管に備え付けられた「安全弁」は、圧力の機器や配管で異常に圧力が上昇した際に自動的に開いてガスや蒸気などを放出するための弁です。
    給湯器の故障箇所として多いのが安全弁であり、故障が原因で水漏れをするケースが多々あります。とくに、減圧系給湯器には減圧弁のほかに安全弁が備え付けられていますが、高温で使われることが多いことから故障するリスクが高いといわれています。
    故障の原因が安全弁にある場合もあれば、減圧弁に問題が起きている場合もあるので、水漏れなどの異常が起きているときには早急に修理に出しましょう。

    安全装置(あんぜんそうち)

    誤作動や誤操作、さらには故障などによる事故を予防するために機械や機器などに備えられている仕組みのことです。

    給湯器に備えつけられている安全装置にはさまざまな種類があり、空焚きを感知する装置、凍結防止する装置、漏電防止のための装置、停電時に緊急停止する機能が付いた装置などがあります。

    古い給湯器には、このような便利な安全装置機能が備え付けられていない機器もあるため、不完全燃焼を防止するための安全装置などを中心に別途取り付け、または安全装置が付いた新しい機器への買い替えもぜひご検討ください。

    アルコーブ

    給湯器の設置場所は、屋外設置タイプと屋内設置タイプの二種類があり、屋外設置タイプには壁掛型と据置型があります。「アルコーブ」は給湯器の設置方法の一つであり、排気方向を廊下側に向けることができます。

    カバー

    物を覆うためのものや、足りないところを補うことを「カバー」といいます。

    給湯器関連のカバーとしては、配管カバーや排気カバーなどがあります。配管部分がむき出しになっていると、寒い季節には配管が凍結してしまいお湯が出なくなるリスクが高まります。そのため、そのような時には配管カバーを付けて凍結を防いだり、故障を防いだりする工夫が必要です。

    また、近隣と住宅の間隔が狭いときには、給湯器の排気口が原因でトラブルになる可能性があります。そのため、配管部分に配管カバーを装着することで、排気の方向を替えられるようになります。

    故障(こしょう)

    機械の一部に異常が起きたことで、作動しない、支障が起きるといったことを「故障」といいます。

    給湯器の一般的な寿命は約10年とされていますが、それよりも早く給湯器が故障してしまう場合もあります。その反対に、寿命が過ぎていても15年、20年と長く同じ給湯器を使える場合もあるため、使い方や給湯器を設置している場所などによっても、寿命が短くも長くもなることがあります。

    給湯器が故障した場合には、まずはリモコンに表示されるエラーコードを確認して自己対応、または専門業者に依頼をして修理、もしくは新しい給湯器に交換してもらいます。

    寿命が近い給湯器の場合は、修理をすると費用が高額になってしまったり、修理をしたあとにまたすぐ故障箇所が出てきてしまったりということがあります。そのため、修理費用が高額になるような場合や、長く使ってきた給湯器の場合には、修理よりも新しい給湯器に交換をしたほうがコストパフォーマンスは高くなるといえるでしょう。

    光熱費(こうねつひ)

    私たちの生活に欠かせない電気やガス、それに石油、灯油、熱などのエネルギーを購入するための費用のことを「光熱費」といいます。

    給湯器にかかる光熱費が以前よりも高いと感じたときには、給湯器に何らかの不具合が生じている可能性があります。また、以前購入していた給湯器から新しい給湯器に変更すると、それだけで光熱費が安く抑えられるといったことがあります。

    そのため、給湯器が壊れていなくても光熱費の削減を目的に、早い段階で新しい給湯器に買い替えるというご家庭も増えています。

    号数(ごうすう)

    サイズや大きさなどを表す番号の数のことを「号数」といいます。

    給湯器の号数は、数が大きくなるにつれ1分間に給湯できるお湯の量が異なります。そのため、同じ住まいに暮らす人数によって号数を選ぶことが大切です。

    16号の給湯器であれば、1分間あたり16リットルのお湯を出すことができます。この湯量は1人暮らしの世帯向けであり、2~3人世帯であれば1分間に20リットルのお湯が出せる20号、4~5人に世帯であれば1分間に24リットルのお湯が出せる24号が人気です。

    暮らしている世帯人数により号数の数を変更したり、給湯器を買い替えたり、といったことが必要です。

    交換(こうかん)

    品物などを取り替えることを「交換」といいます。

    お湯を出すために欠かせない器具である給湯器に不具合が生じたときには、修理ではなく新しい製品に交換したほうが良い場合があります。

    それは、修理費用が高くかかってしまい、新しい給湯器に交換したほうが将来を見据えるとトータルコストが安く抑えられるといったメリットがあるためです。給湯器を交換するには新しい製品を購入するための費用、そして設置工事費用などがかかります。

    それでも、給湯器の使用年数によっては、費用をかけて修理をしたとしてもまた新たに破損箇所が見つかって修理が必要になるなど、結局修理代の合計が高額になってしまう可能性があるからです。

    そのため、これまでの使用年数をみながら、給湯器を修理したほうが良いのか、または交換をしたほうが良いのかといったことを比較検討するのがおすすめです。

    警報(けいほう)

    危険が起こりそうなときや、これから起こりそうなことを注意して知らせるための機能ことを「警報」といいます。

    給湯器の種類によっては、熱源にガスや石油、さらには電気を使うなどさまざまです。そのため、給湯器を使っているあいだに、何か危険なことが起こりそうなときには警報がなる、または給湯器のリモコン画面に警報に関するエラーコードが表示されるといったことがあります。

    クリーニング

    「クリーニング」は一般的に洗濯することをいいます。

    ここでいうクリーニングは、給湯器のお手入れや掃除をすることです。給湯器からお湯がでない理由の一つに、給湯管部分にゴミが溜まり詰まってしまっていたことが原因の場合もあります。

    自分自身で取り除けるゴミは早いうちに取り除く必要がありますし、自分では届かない部分は業者にメンテナンスを定期的に依頼してきれいにしてもらうのも一つです。

    また最近では、フルオートタイプの給湯器であれば、ボタンを押しただけで残り湯を排水し、その後は給湯管から新しいお湯を出して配管内の汚れを落とす「配管の自動洗浄」が付いている場合があります。

    給湯暖房熱源機(きゅうとうだんぼうねつげんき)

    「給湯暖房熱源機」は、キッチンや洗面所、シャワー、お風呂で給湯をするための給湯器です。基本となる給湯という機能のほか、自動の湯はり、追い焚き、それに床暖房、浴室の暖房乾燥機など、さまざまな機能を備えた高機能タイプの給湯器です。

    追い焚きをすれば一度張ったお湯を無駄にすることなくもう一度温めて使うことができますが、冷たいお湯を温め直すという作業にはその分電気代がかかります。

    給湯専用(きゅうとうせんよう)

    給湯器の機能に関する違いの一つに「給湯専用タイプ」があります。

    給湯専用は、1台でキッチンやシャワーへの給湯に特化したタイプの給湯器であり、冷めたお湯を再度温かくする追い焚き機能はありません。ただし機能によっては、事前に設定している湯量になったところで、自動でお湯が止まるといった機能が付いているタイプもあります。

    給湯器(きゅうとうき)

    お湯を作るための器具のことを「給湯器」といいます。

    給湯器のことを湯沸かし器や温水器ということもあります。また、給湯器と一口にいっても、電気やガスをはじめ、石油や太陽熱発電を燃料として動く器機や、貯湯式や瞬間式といった種類に分かれています。

    給湯(きゅうとう)

    給湯器の基本となる機能として、「給湯」があります。

    その名のとおり、お湯を供給するための機能である給湯だけが付いているものを「給湯専用タイプ」といい、給湯以外にも追い焚きやたし湯といった機能が付いているタイプの給湯器もあります。

    給水用バルブ(きゅうすいようばるぶ)

    バルブとは、配管を行き来する液体や気体の出入りを止めたり、絞ったりして調整するための機器のことをいいます。

    そして、「給水用バルブ」はその名のとおり、給水用の管に付いているバルブのことを指します。

    給水管(きゅうすいかん)

    飲料などのために用いられる上水を供給するために必要な配管のことを「給水管」といいます。

    給湯器に多いトラブルに、屋外に設置している場合にはよく「凍結」という問題が起こります。給水管が凍結してしまうと、お湯が出なくなる、場合によっては給水管が破裂して破損してしまうといった危険性があります。

    そのため、とくに毎年寒くなる地域で屋外に給湯器を設置するときには、給水管に断熱材を付けて凍結を予防する、使うときには熱湯をかけたりせずに自然に氷が溶けるのを待ってからお湯を使うようにします。

    壁掛(かべかけ)タイプ

    給湯器の設置方法のうち、建物の壁面に設置するタイプを「壁掛タイプ」といいます。

    一戸建て住宅、マンションや集合住宅のベランダの壁に設置や取り付けをすることができます。

    尚、壁掛タイプは給湯器の下から配管を出す方式です。

    ガス給湯器(がすきゅうとうき)

    「ガス給湯器」は、文字通りガスを熱源としてお湯を沸かすタイプの給湯器のことを指します。

    私たちが昔からよくみている給湯器のタイプがガス給湯器であり、最も普及しているタイプともいえます。ガス給湯器を作動させるには、都市ガスやプロパンバスといった燃料を使いお湯を沸かします。ガスを熱源にした給湯器は寿命が長いといったメリットがあるといった特徴や、お湯を沸かすための運転音が大きいといった特徴などがあります。

    また、冬場の寒さが厳しい地域では給湯器が凍結してしまうといった心配があるため、破損や故障のリスクを最小限に抑えるために凍結対策を行う必要があります。

    釜鳴り(かまなり)

    釜を使ってお湯を沸かしたり、ご飯を炊いたりするときに釜がうなるような音が鳴ることを「釜鳴り」といいます。

    給湯器を使うときに釜がゴンゴン、ボコンボコンといったような音を鳴らしているときには汚れが溜まっていたり、熱交換器の汚れていたりが原因になっていることがあります。

    買取(かいとり)

    代金を支払い買って自分のものにすることを「買取」といいます。

    要らなくなったものをただ処分するのではなく、買取してもらうことでゴミを減らしリサイクルできるといったメリットがあります。使わなくなった給湯器や、まだ使えるけど新しい給湯器に買い替えるようなときに買取サービスを利用すると、それにより得た代金を新しい給湯器購入費用に充てることができます。

    買い替え(かいかえ)

    「買い替え」は、現在使用しているものを処分して新しいものを買うということです。

    水撃防止器(すいげきぼうしき)

    ウォーターハンマー現象による騒音を防ぐために効果的なアイテムが「水撃防止器」です。

    水撃防止器にも種類があるため、給湯器のタイプによって適切な製品を選ぶようにしましょう。

    据置台(すえおきだい)

    壁掛けタイプの給湯器を地面に設置したいという時に便利なアイテムが「据置台」です。壁掛けタイプの給湯器は下部から配管が出ているため、直接これらを地面に設置することができません。そのため、据置台を利用して配管部分を保護し、地面に給湯器を設置できるようにします。

    設置基準(せっちきじゅん)

    給湯器を設置するときに必ず守らなければならない決まりが、「設置基準」です。

    給湯器の設置場所には、屋外型と屋内型があります。どこに給湯器を設置するかによって選ぶ給湯器の種類が違ってきますし、設置の仕方に関するルールもしっかり把握しておかなければなりません。

    設置基準は給湯器の修理によって違うことから、その内容も細かく定められています。特に、屋内設置する屋内型の給湯器に関しては、一酸化炭素中毒などの危険性があるため、設置基準に沿ってより慎重に給湯器の設置や取り付けを行う必要があります。

    設置基準に関しては事細かに定められているため、自分たちで設置をするのではなく、必ず給湯器の設置や取り付けを行う専門業者に依頼をして設置してもらいましょう。

    石油給湯器(せきゆきゅうとうき)

    一度に大量のお湯を沸かすときに便利な給湯器といえば、「石油給湯器」です。

    寒さにより冬は給湯器が凍結してしまいそうな地域でも、石油給湯器であればランニングコストを抑えながらも短時間でお湯を沸かすことができます。

    据置(すえおき)タイプ

    給湯器の設置方法のうち、住宅の地面やブロックの上に設置、取り付けができるタイプを「据置タイプ」といいます。

    据置タイプの給湯器は屋外に設置するため、一戸建て住宅のように比較的広くスペースがとれる住宅で用いられる設置方法です。

    屋外設置用の給湯器は、据置タイプのほか、壁掛(かべかけ)タイプがあります。

    瞬間式(しゅんかんしき)

    給湯システムの一つに「瞬間式」があります。

    瞬間式の給湯器は、水を瞬間的に沸かすタイプのシステムであり、お湯を使うたびに給湯器を使ってお湯を沸かすことができます。昔では、給湯器のほとんどが貯湯式(事前にお湯を沸かして蓄えておくタイプ)でしたが、ここ最近の給湯器では使う度にお湯を沸かす瞬間式の給湯器が多く使われています。

    修理(しゅうり)

    壊れたところや傷んだ部分を直して、もう一度使えるようにすることを「修理」といいます。

    給湯器からお湯が出ない、煙が出ている、変な音がする、温度の差が激しい、毎月の光熱費が高額になる・・・といった問題や不具合が生じているときには給湯器の本体に問題が生じている可能性があります。

    そのようなケースでは、壊れている部分や破損している部品を専門業者に修理してもらうことで、もう一度正常に使えるようになるかもしれません。

    ただし、給湯器の修理に関しては、場合によっては修理をしたあとにまた故障箇所が見つかれば再度修理が必要になります。それに、長い期間使っている給湯器の場合は、修理をしようと思っても必要な部品が生産終了になっているケースも多いため、その場合には修理ができません。

    修理ができない給湯器に関しては、新しい給湯器に買い替えて取り付け直す必要がありますし、修理費用と新規購入費用を比べてみたら、案外新しく買い替えて交換したほうがよりコストパフォーマンスが高い可能性があります。

    自動洗浄(じどうせんじょう)

    その名のとおり、この機能がついた器機であれば、汚れが付いた部分を自動で洗浄できるといったメリットがあります。

    給湯器にはさまざまな便利機能が付いていますが、その中の一つに「配管の自動洗浄」という機能があります。これは、追い焚き機能が付いたお風呂にある便利機能であり、残り湯の排水を行ったときに設定した温度のお湯できれいに配管の汚れを洗い流すことができます。

    追い焚きをすると配管を通して古いお湯をもう一度温め直すため、配管のなかにはどうしても汚れが付いてしまいます。こういった汚れをきれいにするための機能が自動洗浄機能であり、新しく浴槽に湯はりをするときにもキレイで清潔なお湯をためることができます。

    凍結防止対策(とうけつぼうしたいさく)

    凍りついてしまうことを防ぐために行う手段のことを「凍結防止対策」といいます。

    ガス給湯器は電子給湯器とは異なり、冬に配管が凍結してしまう可能性があります。この場合、お湯が出てこない、水が出ないといったトラブルが生じますが、決して配管に熱湯をかけたり、氷を砕いたりせず、自然に氷が溶けるまで待ちましょう。

    配管が凍結する恐れがある地域では、事前に凍結防止対策をすることが大切です。たとえば、屋外型の給湯器の配管が露わになっているときには、配管カバーを付けたほうが良いですし、配管周りには断熱材や専用ヒーターを装備すると効果的です。

    点滅(てんめつ)

    「点滅」とは、光が付いたり消えたりすることを指します。

    給湯器の種類によっては、不具合やトラブルが発生したときや、浴槽へのはり湯や追い焚きが完了したときにリモコンが点滅して知らせてくれる機能が搭載されています。

    エラーに関しては、各メーカーで決められたエラーコードが設定されているため、そのコード番号やエラー内容を確認することで問題が解決されることもあります。

    点検(てんけん)

    給湯器などの器具を調べて不良箇所などがないかを調べる、検査することを「点検」といいます。

    給湯器を日頃からセルフチェックして、不具合が生じていないかを確認することも大切です。そして、セルフチェックでは把握できない、目に見えない箇所に関しては各メーカーや専門業者にお願いして定期的に点検を受けたほうが良いでしょう。

    定期点検を受けることで給湯器が壊れるまえに不良箇所を特定できますし、寿命が近ければ新しい給湯器に買い替えたほうが良いタイミングも図りやすいでしょう。

    タンク

    「タンク」は、気体や液体を貯めておくための容器のことをいいます。

    給湯器の種類の一つに貯湯式給湯器がありますが、これは大量のお湯を予め作ってタンクに貯めておくタイプの給湯器です。使うたびにお湯を作る瞬間式とは異なり、電気代や水道代が安い深夜や早朝にかけてお湯を沸かすことから、光熱費を最小限に抑えられるといった効果があります。

    タンクの容量は、いっしょに暮らす家族の人数だけ大きなものが必要になりますし、大きなタンクを設置するための広めのスペースも必要になります。マンションや集合住宅の場合はタンクを設置するためのスペースが乏しいため、基本的には一戸建て住宅のようなスペースを確保しやすい住宅で貯湯式給湯器が設置されています。

    中古(ちゅうこ)

    古くなったけど未だ使える状態のものを「中古」といいます。

    給湯器を購入するときに、中古の給湯器が選択肢に含まれるときには少々注意が必要です。中古品によっては、まだ新品同様で数回しか使っていないケースもありますが、設置や取り付けをしたあとに不良箇所が見つかる場合があります。そうなれば、修理費用がまた必要になりますし、修理できなければ結果的に新しい給湯器を購入せざるを得ない場合もあるでしょう。

    中古品の給湯器を購入する場合は、保障期間やアフターサービスについてもよく確認することが大事です。そして、購入後のフォローが全くないという業者からは給湯器は購入しないほうが良さそうです。

    点火不良(てんかふりょう)

    給湯器に関連した故障のなかで、最も多い故障といえば点火ボタンを押しても「火がつかない」、お湯を出そうとして「給湯器が点火しない」ということです。

    このような問題は給湯器のなかでも特に多いトラブルなのですが、ガス給湯器や石油給湯器であれば電気系統に異常が生じているケースが多いようです。

    点火不良といったトラブルはフィルターが詰まっている場合もありますし、安全装置が作動している、ガス栓が全開ではないといったことが原因の場合もあります。

    ただし、本来の点火不良原因が別のところにある場合は、原因解明のためにも専門業者に依頼をして不良原因を調べてもらい、必要であれば修理、または買い替えるといった対策が必要です。

    貯湯式(ちょとうしき)

    給油システムの一つに「貯湯式」があります。

    瞬間式が使うたびにお湯を沸かす給湯システムである一方、貯湯式の給湯システムは一定量のお湯をまとめて沸かして貯湯タンクに蓄えておくタイプのシステムです。

    一度に大量の水量を電気代やガス代が安い深夜のうちに沸かしておくことで、かかる光熱費がより安く抑えられるといったメリットがあります。事前に沸かして蓄えておいたお湯を使い切、なくなってしまったときには、改めてお湯を沸かすために時間がかかることも特徴の一つです。

    建物開口部(たてものかいこうぶ)

    建築物の壁や屋根、天井などの一部が開放されている分部のことを「建物開口部」といいます。

    給湯器の設置・取り付けをする際には、建物開口部である壁のドアや窓など開口する部分から一定の距離以上離す必要があります。

    また、燃焼したときに発生する排気ガスを屋外に排出するための配管は、熱気による近隣住宅からのクレーム問題につながる可能性があるため、配管の方向にも気を付けなくてはなりません。

    たし湯(たしゆ)          

    給湯器には便利な機能がたくさんありますが、「たし湯」という機能もフルオートタイプであれば自動でお湯の水位を管理してくれますし、オートタイプであれば手動で調節することで浴槽にたし湯をすることができます。

    耐用年数(たいようねんすう)

    建物や機械、設備など、減価償却資産の利用に耐えられる見積年数のことを「耐用年数」といいます。

    給湯器を見積もったときの耐用年数、つまり寿命といわれる年数は「10年~15年」といわれています。もちろん、給湯器の使い方によってはさらに短い場合もありますし、設置する地域によってはさらに長く同じ給湯器を使える場合もあります。

    そのため、寿命を超えた、またそれに近付いたタイミングで給湯器に異常や不具合が生じているときには、修理を行うよりも新しい給湯器を購入して交換したほうが良い場合もあります。

    熱交換器(ねつこうかんき)

    温度の高い流体と温度の低い流体という二つの流体を、熱エネルギーを使って交換するための機器を「熱交換器」といいます。

    給湯器であれば、温度の低い水をお湯に変えるために必要になるのが熱交換器という部品です。

    お湯がでない理由として熱交換器が故障していることが原因の場合もあるため、交換可能であれば熱交換器ごと新しい部品に交換します。しかし、すでに寿命を越えて使い続けている10年越えの給湯器の場合は、熱交換器の在庫がないために修理できないこともあります。その場合は、給湯器が寿命を迎えたということで、新しい給湯器に買い替えて交換するようになります。

    保証期間(ほしょうきかん)

    購入した商品や機能が故障した場合に、無償で修理、または交換してもらえる一定の期間のことを「保証期間」といいます。

    新しく購入した給湯器の場合も、設置してすぐに不具合が生じてしまったときには、保障期間であれば無償で修理や交換をしてもらうことができます。また、給湯器を修理した場合にも、修理をしてから一定の期間だけはアフターサービスを利用して修理し直してもらうこともできます。

    そのため、新しく給湯器を購入する際や、給湯器を修理、そして交換取り付け工事をしてもらうときには、保障期間とその保証内容、さらにはアフターサービスの有無をよう確認したうえで業者に依頼をするようにしましょう。

    保温(ほおん)

    水やお湯の温度を一定に保つことを「保温」といいます。

    追い焚き機能が付いている給湯器には、自動の保温機能という便利な機能が付いています。そのため、時間が経つにつれてお風呂に張ったお湯の温度が低下してしまった場合には、自動の追い焚き機能が働いてお湯を一定期間保温することができます。

    ふろ給湯器(ふろきゅうとうき)

    その名のとおり、お風呂に張った水を沸かす機能や追い焚き機能を備えた給湯器のことを「ふろ給湯器」といいます。

    一般的な給湯のための給湯器に、追い焚き機能を付けた給湯器のことを指します。

    フルオートタイプ

    「フルオートタイプ」は、給湯器についている全ての機能を自動で使える「全自動タイプ」の給湯器のことを指します。

    自動ボタンを押すことで浴槽に自動で湯はりがされることから、事前に設定していた水位で湯はりがストップしますし、お湯の温度に関しても自動で調節されて一定温度に保温がされます。

    また、浴槽の水位に関しても設定された水位を下回ることがあれば、一定以下に水位が下がってしまったときに自動でたし湯がされるようになります。自動たし湯機能のほか、浴槽に溜まった残り湯を排水したあとには、新しいお湯を使って配管をきれいに洗浄するといった機能があります。

    PS(パイプシャフト)タイプ

    マンションなどの集合住宅の玄関横にあるスペースのことをパイプスペースといいますが、ここに設置・取り付けができる給湯器のことを「PS(パイプシャフト)タイプ」といいます。

    集合住宅では、給湯器を設置するための屋外スペースが限られているため、据置タイプの給湯器よりも、パイプシャフトに給湯器を設置することが多いようです。ただし、パイプスペースの大きさは制限されているため、設置できる給湯器のサイズも限定されます。そのため、集合住宅で給湯器を購入する際には必ずスペースに収まる規格の給湯器を選ぶようにします。

    メーカー

    製品を製造する者や業者のことを「メーカー」といいます。

    給湯器の製造するメーカーはたくさんありますし、メーカーによってさまざまな種類の給湯器を販売しています。

    給湯器が故障したときには、各メーカーに問い合わせる方が多いでしょう。とはいえ、実際に修理や交換に伺うのは下請け業者である場合も多いため、早く作業をしてもらいたい時には給湯器の修理や交換を専門にしている業者に依頼しても良いでしょう。

    メーカーから販売されている給湯器は、生産中止から10年間は修理や交換に使う部品が製造されますが、それ以降は製造が中止され修理や交換に対応できない場合があります。そのため、10年以上使っている給湯器が壊れてしまった時には、修理をするよりも新しい給湯器を購入して交換取り付けをしてもらったほうが良いでしょう。

    無料点検(むりょうてんけん)

    給湯器をより快適に使うためには、日頃から給湯器の状態を把握しておくことが大切です。

    給湯器を購入した業者によっては、購入後や設置後に「無料点検」をしてくれる場合もあります。

    給湯器の動作に異常がないか、不具合はないかといったことを中心に、自分では気づかない不具合を見つけてもらえるケースも多いので積極的に利用しましょう。メーカーや専門業者によっては、無料点検サービスがアフターサービスや保証内容に含まれていることがあるので、購入や修理、交換をする前には必ず詳しい内容を確認しておきましょう。

    メンテナンス

    日本語でいう保守や管理、点検のことを「メンテナンス」といいます。

    毎日何度も使う給湯器は、突然お湯が出なくなったり、お湯の温度が変化したりということがあるので、できれば定期的に専門業者や各メーカーにメンテナンスをしてもらったほうが安心です。

    メンテナンスを行うことで目には見えない兆候にも気付くことができますし、修理をするか、または交換をするかを迷ったときにも大切な判断材料になります。

    水漏れ(みずもれ)

    水が漏れることを「水漏れ」といい、漏水とも呼ばれることもあります。

    給湯器のトラブルにも多いのが水漏れであり、長いあいだ使っていなかったことが原因で劣化を引き起こし水漏れが生じる場合があります。

    また、長いあいだ同じ給湯器を使っていると、内部の部品が壊れてしまい結果的に水漏れをしてしまうことがあります。

    給湯器からの水漏れを放置してしまうと、水漏れにより電気系統に水が触れてしまって故障を悪化させる、不完全燃焼を起こしたことで一酸化炭素を発生させて大きな事故につながるといった問題が生じてしまうので注意が必要です。

    こういった問題を早期に解決するためには、早い段階で専門業者に依頼をしてメンテナンスをしてもらい、必要に応じて適切な修理を行うことが大切です。また、修理が必要な箇所によっては部品がすでに無くなってしまい、修理ができない可能性があります。そういったケースでは、修理ではなく新しい給湯器に買い替えて交換設置をしてもらいます。

    呼出ボタン(よびだしぼたん)

    給湯器の種類によっては、人を呼び出すための便利な機能として「呼出ボタン」が付いています。

    お風呂場で急に具合が悪くなったときや、誰かを呼びたいときに呼出ボタンを押すと、キッチンなどに設置したリモコンから呼び出し音が鳴ります。

    湯はり(ゆはり)

    お風呂に浸かるまえに浴槽にお湯をためることを「湯はり」といいます。

    自動の「湯はり」機能が付いている給湯器は、事前に設定していた水位で湯はりが自動でストップするようになっています。そのため、湯はりを手動で行うときに比べて、「お湯が溢れてしまう」といったリスクを最小限に抑えることができます。

    ランニングコスト

    建物や設備、機械などを稼働させて維持するために必要な費用のことを「ランニングコスト」といいます。

    最近では、エコや省エネを考えて作られた給湯器が人気です。たとえば、エコジョーズはお湯を温めるために必要なガスの量を大幅に減らすことに成功したガス給湯器です。また、オール電化住宅で欠かせないエコキュートは、電気代を削減するために作られた電子給湯器(電気温水器)です。

    導入するための初期費用は、どの給湯器に比べても高額になりやすいエコキュートですが、光熱費はこれまでの電気給湯器よりも安く抑えられることから、ランニングコストも最小限に留めることができます。

    給湯器選びをするときには、給湯器の特徴や機能についてもよく調べる必要がありますが、それと同時に導入した後にかかるランニングコストについてもよく検討をすることが大切です。

    ワイヤレスリモコン

    給湯器などの機械を遠隔操作できる無線機器のことを「ワイヤレスリモコン」といいます。

    リモコンをお風呂場とキッチンに設置すれば、わざわざお風呂場に行かなくてもお風呂に湯を張ったり、追い焚きをしたり、たし湯をすることができます。

    最新機種の中には、スマートフォンに専用アプリをダウンロードすることで、ワイヤレスリモコンとして代用できる画期的な機能も登場しています。外出先からワイヤレスリモコンを操作して、帰宅したときにすぐにお風呂に入れるようにするなど、とても便利です。

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