コーン!給湯器から大きな音がしたときの対処法《ウォーターハンマーってなに?》

2017/12/13

給湯器を使おうとしたときに、「コーン!」、「ゴン!」、「ドーン!」といった音が鳴るという経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

突然大きな音がなるのでビックリしてしまいますし、放置したことが原因で水道管が破裂する恐れもあって危険です。それに、給湯器を使うたびに音が鳴れば、近所に迷惑をかけて騒音トラブルに発展する可能性もあるので注意が必要です。

こちらの記事では、給湯器に関する故障原因や大きな音が発生する要因でもある「給湯器のウォーターハンマー現象」について解説します。

 

 

目次

大きな音がしてビックリ!ウォーターハンマー現象とは?
・ウォーターハンマー現象とは?
・ウォーターハンマー現象が起こりやすい状況
・音が鳴る現象を放置してしまうとどうなる?
・ウォーターハンマー現象における対策方法

 

 

大きな音がしてビックリ!?謎の「ウォーターハンマー現象」とは?

みなさん突然ですが、「ウォーターハンマー現象」って聞いたことがありますか。

名前は聞いたことがなくても、以下でご紹介する内容を見れば一度は経験したことがあるはずです。

 

ウォーターハンマー現象とは?

「ウォーターハンマー現象」とは、配管内の圧力が瞬間的に停止されたことで水が流れる圧力が行き場を失くし配管をハンマーで叩いたような音がする現象のことです。

水撃作用とも呼ばれるこの現象は、キッチンや洗面台、浴室、洗濯機、それに「給湯器」などの水道を使う機器の蛇口を開閉したときに「コーン」、「ゴン!」、「ドーン!」といったような音がでます。

 

ウォーターハンマー現象が起こりやすい状況

水道や水を使う設備からウォーターハンマー現象による騒音は、「蛇口を勢いよく締める」、「水が流れるスピードが早過ぎる」というときに起こりやすいようです。

普段から蛇口を勢いよく締めすぎないこと、そして水道栓を絞って水量を調節することでウォーターハンマー現象対策を行うことができます。

これらの現象を放置したことが原因で、最悪の事態を引き起こす危険性もあるので注意が必要です。

 

音が鳴る現象を放置してしまうとどうなる?

普段からよく音がなっているし、給湯器も普段と変わらずちゃんと使えているから問題ないだろうと「ウォーターハンマー現象を放置」してしまう方も多いようです。

でも、ここで気を付けておきたいのが、これらの現象を放置したことで起こり得る危険性についてです。

配管の中で起こる圧力の変化は、想像以上に厄介な現象です。

たとえば、ウォーターハンマー現象を放置してしまうと、圧力が原因となり「水道管の破裂を引き起こす危険性」がありますし、配管の破裂が原因で「漏水」という危険が生じます。

さらには、配管の故障のほか、常に大きな音がなる状態のままだと騒音が近所迷惑になってトラブルに発展することもあります。

配管が故障するとそれが原因で大がかりな修理や配管の交換、ひどい時には給湯器ごと新しく買い替えなくてはならない場合もあるでしょう。そのため、最悪の事態を生じさせないためにも、出来ることなら早い段階でウォーターハンマー現象を軽減させるための対策を行いましょう。

 

ウォーターハンマー現象における対策方法

給湯器をはじめ、水を使う設備は日頃から多用しているはずです。

そんな中、「自分の家ではウォーターハンマー現象は起きたことがない」と思われている方もいるでしょう。でも実際には、見えない、聞こえないと思っていても、ウォーターハンマー現象の症状が発生している場合が多いのです。

水圧が原因で配管が故障してしまう、漏水を引き起こすといったリスクを最小限に抑えるためには、何よりも日頃から対策を施すことが必要不可欠です。

 

○蛇口は勢いよく締めないが基本!

ウォーターハンマー現象が起こりやすい状況を参考にすれば、今すぐにでも出来る対策方法があります。

それが、「蛇口は勢いよく締めないが基本」ということです。

配管内で行き場を失った水の流れによる圧力は、蛇口を思いっきり閉めたことで発生しやすくなります。そのため、日に何度も使う蛇口ですが、普段から気を付けてやさしく締めるように心がけましょう。

 

○水撃防止器は装着する!

「水撃防止器」は、ウォーターハンマー現象を防ぐためにも効果的なアイテムです。

給湯器の種類によって最適な水撃防止器を選択することで、これまで悩まされていた大きな騒音も軽減されるはずです。自分たちは気にならないと思っていても、ご近所さんにとってはとても不快な音かもしれないので、できるだけ早いうちに水撃防止器を購入して設置するようにしましょう。

 

 


まとめ

給湯器などの器具を使ったときに、コーン!といったような音がする時には「ウォーターハンマー現象」が原因かもしれません。

「音が鳴るのは日常茶飯事だし大丈夫でしょ」と思っていたのに、実際には配管を破裂させたり、漏水を引き起こしたりと、ウォーターハンマー現象を放置したことで起こる危険がいくつもあるのです。

そのため、常日頃から配管内の圧力に大きな変化を与えないためにも、「勢いよく蛇口を閉めないようにする」、「水撃防止器を設置する」といった対策を取り入れましょう。故障が原因で給湯器が使えなくなるリスクを減らすためにも、ちょっとした変化や不具合を見逃すことがなくその都度対処することが大切です。

タイトるんるん