給湯器を交換するときにかかる費用に差が生じる理由や要素となるポイントとは?

2017/12/13

快適に日々を過ごすために必要な縁の下の力持ち的存在の「給湯器」は、使いたいときにお湯を作れる画期的な器具であり、私たちの生活になくてはならないものです。

給湯器はお湯を作れる便利なアイテムですが、決して万能ではありません。使い続けていれば徐々に不具合が生じてきますし、寿命と呼ばれる10年前後を目安に新しく買い替えるのも一つです。

新しい給湯器に買い替えようと思っているときに気になること、それはやっぱり「費用」です。何気なく使っている給湯器ですが、選ぶ製品によっては思いのほか費用がかかります。

そこで今回は、給湯器を交換するときにかかる費用に関して、「価格差が生じる理由や要素となるポイント」についてご紹介します。

 

 

目次

給湯器を交換するときの費用に差が生じるのはなぜ?
・給湯器の熱源の違い
・新たに機能を追加するか否か
・機能が増えるほど本体価格は高くなる
・給湯器の号数により価格が変動する
・新たに購入する給湯器が別のタイプ
・設置場所を変更する

 

 

給湯器を交換するときの費用に差が生じるのはなぜ?

快適なライフスタイルを送るためには、住まいの設備を整えることも大切なことです。

住まいに欠かせない設備の一つに、お湯を作るための「給湯器」があります。

でも、この給湯器、故障したから新しい製品に交換しようと思うと、想像以上に費用がかかるものです。

給湯器と一口にいっても、その種類は本当にたくさんあります。給湯器の種類によって本体価格に差が生じますし、本体以外にも設置や取り付けのための工事費用も考えなければなりません。

以下では、給湯器を交換するときの費用に差が生じる理由や要素についていくつかまとめています。

 

理由(1)給湯器の熱源の違い

新しい給湯器を購入するときには、どういった製品を選ぼうかと色々と悩みますよね。

絶対に知っておきたい給湯器の基礎知識として「給湯器の熱源の違い」がありますが、これこそが給湯器を交換するときに価格差が生じる要素でもあるのです。

給湯器の熱源は、主にガスや電気、そして石油です。ガス給湯器を熱源にしている製品は、ガスの力でお湯を沸かします。電気であれば、電気の力を使ってお湯を沸かします。

給湯器本体の価格や、設置や取り付けにかかる費用は給湯器の熱源によっても異なります。

基本的には、ガス給湯器のほうが電気給湯器よりも本体価格や工事費用は安くなるとされています。

理由(2)新たに機能を追加するか否か

給湯器を一新するときには、これまでよりも快適な暮らしができるように「新たに機能を追加」することがあります。

最近は、給湯器を活用した「暖房機能」を新たに追加するご家庭が増えています。ただ単に給湯用の新しい製品に交換するわけではないので、設置や取り付けのための工事がより複雑になります。工事が複雑になればそれだけ工事費用が高くなるため、こういった費用面のリスクは頭に置いておかないといけません。

暖房機能を追加するときには、ガス給湯器のほうが電気給湯器よりも工事が複雑であるためにイニシャルコストは高くなります。

ただし、ランニングコストに関してはガス給湯器のほうが、より床を効率良く温められることから安くなります。

 

理由(3)機能が増えるほど本体価格は高くなる

何となくイメージが湧きそうですが、給湯器を購入するときには「機能が増えるほど本体価格は高くなる」と思っていて良いでしょう。

給湯器の機能は、「給湯専用タイプ」や「ふろ給湯器タイプ」、「給湯暖房熱源機タイプ」のうちどれを選ぶかによって本体価格が変わります。この中で、本体価格が一番安いのが給湯専用タイプですし、最も床暖房機能を備えた給湯暖房熱源機タイプは最も価格が高くなります。

 

理由(4)給湯器の号数により価格が変動する

給湯器選びをするときは、家族の人数に合わせて「給湯器の号数」を選ぶ必要があります。

給湯器の号数は、1分間に給湯できるお湯の量を示す数値です。

16号の給湯器であれば、1分間あたり16リットルのお湯を出すことができるので1人暮らしの世帯向けです。1分間あたり20リットルのお湯が出せる20号は、2~3人世帯です。

数人が同時にお湯を使うときは、大きな号数の給湯器を選ぶようにします。世帯人数が増えれば、それと同時に新しい給湯器に変更して買い替えます。そして、号数が大きくなればそれだけ本体価格は高くなります。

 

理由(5)新たに購入する給湯器が別のタイプ

日々、便利で機能も豊富な給湯器が誕生しています。10年前に給湯器を購入した方の中には、新しい給湯器の機能をみて非常に驚かれる方もいるでしょう。

給湯器を買い替えるときには、これまでと同じタイプの給湯器を購入して設置し直すことで工事が簡略化され費用を安く抑えることができます。

その反対に、「これまでのタイプとは全く違う仕様の給湯器に買い替える」場合には、工事がより複雑になるため総額が割高になります。

最近は、エコや省エネに対応したガス給湯器「エコジョーズ」や、電気給湯器(電気温水器)「エコキュート」に交換するご家庭も増えています。これまでの機種とは異なる点が多いため、本体購入価格や工事に関しては通常よりも十万円以上費用が高くなる場合もあります。

 

理由(6)設置場所を変更する

当初、給湯器を設置していた場所から、違う場所に新しい給湯器を設置するときには工事費用が高額になります。

配管の長さや排気ガスの排出口の方向も変わり、設置場所によっては凍結を防止対策が必要な場合もありますし、排気カバーを別途取り付ける場合もあるからです。

設置や取り付けにかかる費用をできるだけ安く抑えるためには、同じ場所に給湯器を設置したほうが良いですし、同じタイプの給湯器に買い替えるのが一番です。

 

 


まとめ

給湯器を交換するときにかかる費用は、どこの業者から給湯器本体を購入し、設置や取り付け工事をしてもらうかによって異なります。

業者によって費用がマチマチであることは何となく分かりますが、選ぶ給湯器の種類によっては交換するときに「価格差が生じる」ことがあります。

今回ご紹介したように、熱源の違い、機能の追加の有無、便利機能の数、給湯器の号数、給湯器のタイプ、そして設置場所など、給湯器を交換するときにかかる費用が変動する理由や要素はたくさんあります。

後悔することなく、そして失敗しない給湯器交換をするためには、各業者に詳しい見積もりを依頼して価格や工事内容、サービス内容などを詳しく比較検討することが大切です。見積書に書かれていない追加料金が発生する可能性もあるので、追加工事の有無などもよく確認しておきましょう。

タイトるんるん