《給湯器の選び方》コストや機能、それに目的によって選ぶときの5つのポイント!

2017/12/12

 

温かいシャワーやお風呂、それに汚れものを洗い流すときにも使う「お湯」。普段何気なく使っているお湯ですが、これがないとお湯を自由に使えませんし、快適な暮らしを送ることができない住まいの必需品があります。

それが、「給湯器」です。

私たちの暮らしに溶け込む給湯器を、これまで全く意識せずに使っていた方も多いかもしれません。それなのに、寒い朝にシャワーを浴びようと思ったら、「突然お湯が出なくなった・・・」というトラブルに巻き込まれるケースがとっても多いのです。

給湯器の寿命といわれる10年を過ぎたら、目立つ故障が見られなくても買い替えを考えたほうが良いとされています。それに、万が一故障をしてしまった日には修理が終わるまではお湯が使えない、といったケースもあるので定期的にメンテナンスをしておくのが一番です。

そこで今回は、故障が原因で買い替えが必要になった方や、新居を建てる前に給湯器をじっくり選びたいという方に向けて、「給湯器を選ぶときの5つのポイント」をご紹介します。

 

 

目次

高いコスパを目指して!給湯器を選ぶときの5つのポイント
・どんな機能が必要かを考えよう!
・湯量はパワフルなほうがお好み?
・床暖房やミストサウナの導入は?
・設置場所に合わせた選び方
・フルオート?それともオート?

 

 

高いコスパを目指して!給湯器を選ぶときの5つのポイント

はじめて給湯器を選ぶときには、家族構成やそれぞれのライフスタイル、そして目的などに合わせたコストパフォーマスの高い給湯器を選ぶことが大切です。

それでは早速、「給湯器の選び方の5つのポイント」についてまとめています。

 

ポイント1・どんな機能が必要かを考えよう!

給湯器を選ぶときには、家族の人数やライフスタイル、それに設置場所など、色々なことを参考に最適な給湯器を選ぶことが大切です。

給湯器選びをするときに、まず覚えておきたいのが「どんな機能が必要か考える」ということです。

一口に給湯器といっても種類はメーカーによりさまざまですし、特徴や機能も違います。

そのため、給湯器の基本となる機能のうち、絶対に欠かせない機能は何かといったことを中心に給湯器選びをすることも大切なポイントです。

たとえば、給湯器の基本機能といえば、炊事やシャワーで使ったり、お風呂を張ったりするためにお湯を作り供給するための「給湯機能」があります。お風呂に関しては、一度張ったお湯を冷めた状態からまた温かく沸かすための「追い焚き機能」があると便利です。

そのほかにも、床暖房やミストサウナ、浴室の暖房乾燥機機能が付いた給湯器、自動湯はり、たし湯、さらには配管の自動洗浄などの機能が付いている給湯器があります。

これらのどの機能を必要とするかはご家庭により異なるので、家族の暮らしに快適さをプラスするためにはどういった機能があると便利かを考えておくと良さそうです。

 

ポイント2・湯量はパワフルなほうがお好み?

毎日の暮らしのなかで、「いま私シャワーするから下で使わないでー!」、「水の量が減った!誰かいま洗面所使った!?」という会話が日々聞こえているご家庭の多いのではないでしょうか。

このような会話が生まれる理由、それは家族の人数に対して不釣り合いな「号数」の給湯器を利用していることが原因の一つだと考えられます。

給湯器は、ただ単に好きな機能が付いた製品を購入すればOK!という簡単なものではありません。使い方や使う人の人数、そして給湯器を使う頻度によって給湯器の号数を考えながら最適な種類の製品を選ぶことが大切だからです。

給湯器の号数は、1~2人の家庭に対しては16号の給湯器、2~3人の家庭に対しては20号・・・と、いっしょに暮らしている家族の人数によって選び方が異なります。だからこそ、給湯器を選ぶまえには適切な号数の単位を事前に把握しておくことが大切ですし、単位の少ない号数の給湯器を人数の多い家庭や、業務用として使うことは給湯器の故障原因にもなるので絶対に避けなければなりません。

 

ポイント3・床暖房やミストサウナの導入は?

給湯器の種類によって、さまざまな特徴や機能をもつ製品が各メーカーから発売されています。

そして、給湯や追い焚き、たし湯などの機能のほか、より多機能な給湯器を選びたいというときには、「床暖房」や「ミストサウナ」といった機能の導入をおすすめします。

これらの暖房機能を追加した場合は、ガス給湯器のほうが電気給湯器よりも設置に手間がかかることから初期費用がかかります。でも、ランニングコストに関しては、ガス給湯器のほうがより効率よく床を温めることができることからトータルコストでみるとより費用を安く抑えられるといった場合もあるようです。

新しくオール電化の家を建てたときには電気給湯器を設置するようになるでしょう。そして、今はガス給湯器を使っているというご家庭では、暖房専用機を設置して暖房機能を追加するのも良いでしょう。

 

ポイント4・設置場所に合わせた選び方

給湯器を新しく購入するときには、やはり気になるのが特徴となる機能や初期費用などです。そして、そのほかにも給湯器を選ぶときに忘れてはならないポイントがあり、それが「設置場所に合わせた選び方」をするということです。

給湯器の種類は、機能の違いや熱源の違い、給湯システムの違い、そのほかにも「設置場所の違い」があります。

設置場所は、おもに「屋外」か「屋内」かに分けることができます。そしてもう一つは、「壁掛タイプ」と「据置タイプ」です。お住まいが一戸建て、もしくはマンションやアパートであるかによっても設置場所を工夫しないといけません。

それに、ガス給湯器や電気給湯器の大きな違いでもある、「給湯システム」の違いも給湯器の設置場所が大きく関係しています。

ガス給湯器の場合は、そのほとんどが「瞬間式」であるため、お湯を使うときにだけ瞬間的にお湯を作りだせます。その一方、電気給湯器の場合は「貯湯式」といって、予め大量の水をお湯として貯めたタンクを温めてお湯を蓄えておくタイプの給湯器です。

そのため、電気給湯器の場合はお湯を貯めておくためのタンクを設置するスペースが必要ですし、家族の人数が多ければそれだけ大きなタンクが必要になるので設置スペースも広くなければなりません。

このように、給湯器の種類ごとに異なる設置場所や、給湯器の種類による設置スペースなどを考慮したうえで、適切な給湯器を選ぶことが大切なポイントです。

 

ポイント5・フルオート?それともオート?

さまざまな種類の給湯器が存在していますが、ここで覚えておきたい種類の一つに「フルオートタイプ」と「オートタイプ」があります。

「フルオートタイプの給湯器」は、ボタン一つで機能を一度に使うことができるタイプの給湯きです。

たとえば、自動ボタンを押すと、お風呂に自動で湯はりがされて、事前に設定しておいた水位をセンサーが探知して湯はりがストップします。そのほかにも、設定していた水位や温度以下になったときには、自動で「たし湯」や「追い焚き」がされる便利な機能です。

お風呂のお湯を入れ直すときにも、残り湯を流したあとに配管からキレイな水が流れてくるので、配管内部についた汚れもすっきり洗浄することができます。

一方、「オートタイプの給湯器」は、自動ボタンを押すことでさまざまな便利機能が起動すること自体はフルオートタイプと同じです。ただし、オートタイプは全ての機能が自動で働くというわけではなく、湯はり~追い焚き~保温に関しては自動で動きますが、「たし湯」や「配管の自動洗浄」という機能は含まれていないことが多いのです。

自動のたし湯機能がないオートタイプの場合は、必要な場合にはたし湯ボタンを押して浴槽の水位を上げる必要があります。たし湯ができるのは便利なのですが、浴槽に残り湯がたくさん残っている場合にはたし湯をしたことで水位が上昇し、お湯が浴槽から溢れ出てしまうことがあるので注意が必要です。

 

 


まとめ

今回は、はじめて給湯器を購入するときや、前の給湯器が故障したために新しい製品に取り替えが必要だというときに覚えておきたい「給湯器を選ぶときの5つのポイント」をご紹介しました。

とても些細なポイントばかりですが、案外知らなかったという情報も多いので覚えておいて決して損はしないはずです。

これらのポイントをはじめ、それぞれの製品の特徴や機能などを参考に、給湯器に求める効果や快適さを実現させるための後悔のない給湯器選びをすることが高いコスパを目指すためには大切なことです。

タイトるんるん